10.20情報更新
抗体検査キットはALFA SCIENTIFIC DESIGNS社 COVID-19 IgG/IgM Antibody Testを使用します。
血液検査により新型コロナウイルスのIgG抗体とIgM抗体を測定します。
感染早期に上昇するのがIgM抗体(発症後,約1週間前後)
その後から上昇するのがIgG抗体
検査精度は感度97.8%、特異度97.4%です。(販売元資料参照)
検査の目的は、現在ではなく「過去の感染」を調べることです。
発熱や倦怠感、呼吸困難感、味覚障害、嗅覚障害など、
現在の新型コロナウイルス感染を疑わせる臨床症状がある方は対象とはなりません。
クイックナビCOVID-19抗原検査キットは検査時間が15分となります。
「クイックナビ-COVID19 Ag(デンカ株式会社)」は、鼻咽頭検体を用いた RT-PCR との比較による臨床性能試験の結果、「エスプライン SARS-CoV-2(富 士レビオ株式会社)」と同程度の RT-PCR に対する一致率を示しているとされています。
国内の検査検体を用いた RT- PCR 法との 比較に基づく試験成績(131 検体)は、陰性一致率 96.4%(27/28)、陽性一致率 53.4% (55/103)であった。また、発症後 2 日目以降 9 日目以内かつ初回採取された検体につ いての陽性一致率について、RT-PCR 法テスト試料中の換算 RNA コピー数(推定値)に応 じて比較すると、1,600 コピー/テスト以上の検体に対して 96.0%(24/25)、400 コピー /テスト以上の検体に対して 92.3%(24/26)であった。
詳細は製品の添付文書参照。
発症2日目から9日目以内の有症状者については,抗原検査キットとPCR検査の結果の一致率が高いことが確認されました。そのため,6月16日に「SARS-CoV-2抗原検出用キットの活用に関するガイドライン」の見直しを行い,鼻咽頭拭い液による検査は,発症2日目から9日目までの患者について,検査結果が陰性でも確定診断が行えるようになりました。
(
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00132.html)
ただし,今のところ,ガイドライン上は無症状者に対する使用や,無症状者のスクリーニング検査目的の使用は,適切な検出性能を発揮できないため,これまで同様に使用を推奨されていないようです。
ガイドラインで無症状者に対する抗原検査が否定されているのではなく,検査により陰性を確認する必要がある場面においてはPCRに代わる簡易迅速検査として実施する意義はあるのではないかと考えます。
例えば,海外にはなりますがアメリカにおいては渡航時に抗原検査陰性の証明があれば,渡航後の2週間の自宅隔離が免除される仕組みもあります。病院においても,簡易抗原検査陰性を提示することで,敷地内立ち入りを許可するような場面もあります。
PCR検査は外部検査センターに委託検査となります。
鼻咽頭拭い液あるいは唾液での検査を実施いたします。
岡山医学検査センター
リアルタイムRT-PCR法での測定になります。
試薬はロシュ・ダイアグノスティックス社Cobasで測定。
岡山市医師会総合メディカルセンター
リアルタイムRT-PCR法での測定になります。
検査機器はアプライドバイオシステムズ ThermoFisherSCIENTIFIC社。
試薬はnCoV(2019 Novel Coronavirus Detection Kit)SHIMADZUで測定。
検査結果は翌朝8時以降に電話かLINE・E-MAILでのご連絡となります。